blog

2021/01/13 19:09

松脂には色々な種類がありますが、皆さんはどのように選んでいますか?

松脂は松の木の樹液を固めたもので、弓毛に塗ることで毛の表面に凹凸を作り、弦と摩擦を起こすことによって振動が生まれ音が出ます(ちなみに松脂を塗っていない新しい弓で楽器を弾いても音は出ません)。

二胡の場合、主にバイオリン用の松脂を使っている方が多いと思いますが、
松脂の種類は大きく分けてライトとダークの2種類あります。

【ライト(薄い色)の特徴】
・粒子が細かくサラサラとした使用感
・引っ掛かりが少なく雑音が少ない
・湿度が高い時に向いている
・軽く澄んだ音色
・繊細で滑らかな演奏に向いている

【ダーク(濃い色)の特徴】松脂に粘度を加えたタイプ
・柔らかく塗りやすいので長持ちする
・引っ掛かりが強く音を出しやすい
・落ち着いた温かい音色
・パワフルで力強い演奏に向いている
・粒子が荒く雑音が出やすい
・温度が高いと溶けやすい
・初心者向き

ちなみに、tenkanikoでは中国製の松脂(ライト・ダーク)の2種類を取り扱っています。
(二胡には、[ライト]の松脂を弓に塗ってお渡ししております)

[ライト]
粒子が細かくさらっとしていながら、程よい引っかかりがあり、
雑味の少ないクリアな音色で繊細な表現に向いています。


[ダーク]
ライトに比べて柔らかく粘度が高いので、引っかかりの強さ、
張りと迫力のある濃密な音色が特長です。

天華二胡学院の講師で二胡奏者の楊先生にこの松脂の使用感を聞いてみたところ、
「松脂の使い心地は良いけれど、松脂だけでなく腕を磨くことも大切ですよ」とのことでした、ですよね〜(笑)。

松脂もメーカーやブランドによって特徴が異なり、粘り気や粒子の細かさ、音色や弾き心地が変わります。
アレルギーの方に優しい合成樹脂などの新素材の松脂もあるようです。
1つあれば数年は持ちますので、頻繁に替えるものではありませんが、自分好みの使いやすい松脂を探すのも良いかもしれませんね。季節や気候に合わせて使い分けるというのもアリです。

<お手入れワンポイント>
★弓毛についた松脂は、弦と擦り合わさることで、細かい粒子となって楽器の本体や蛇皮、弦に付着します。
 そのまま放置すると固まって取れにくくなるので、練習のあとは乾いた布で本体や蛇皮(鱗の流れにそって軽く)、弦を拭いて片付けましょう。

★松脂の種類を替える際は、わざわざ弓毛を洗わなくても松脂が薄くなるまで使ってから上に塗れば大丈夫です。
(洗浄や乾燥が不適切だと新しい松脂すら付かなくなり弓が使えなくなる恐れがありますのでおすすめしません) 

★松脂を塗るときは、まんべんなく表面がすり減るよう使う度に回すと良いです。
(一箇所がすり減るとその部分で割れやすくなります)

松脂のご購入はこちら